世の中に存在する気まずい事No.1を知っているだろうか
世の中には、気まずい出来事がたくさんある。
休日に会社の人とばったり出くわす、上司とのエレベーターの空間、また、学生であれば告白してふられた人と廊下ですれ違う等、日常の生活に突如として、我々の期待を裏切る形でそいつは現れる。
しかし、これらの気まずさを遥かに凌駕し陸上界でいえばウサイン・ボルト、ハリウッド女優いえばアンジェリーナジョリー、AV男優でいえばしみけん並に、気まずさ界のトップに君臨するものを知っているだろうか。
そう、それは
「美容師との会話」である。
そもそも、「美容師との会話」の何が気まずいのか?大きく2点あると考える。
①初対面でお互いの性格・事情をよく知らない
②その場から離れることが出来ない
まず一つ目の初対面でお互いの性格・事情をよく知らないという点。
お互いの人となりを知るために、美容師は定番の質問をしてくる。
「お仕事は何されてます~?」
「どの辺り住んでますか~?」
「この辺りはよく来ますか~?」
「休日は何しますか~?」
これらの質問によっては、お互いの共通点も見つかり、会話もそれなりに盛り上るが、その会話も終われば、特に話すこともなくなる。
挙げ句の果ては、目の前にある普段読まない雑誌の全く興味のないB級アーティストのコラムを読むことになる。
こういうコラムもたまには、役立つんだと思ったりして。
二つ目の、その場から離れることが出来ない点。
これは会話も終わり、かつ目の前に出された数冊の雑誌の目を通し終えた時に、やってくる魔の時間。
美容師「・・・」
僕「・・・」
ハサミ「チョキチョキチョキチョキ」
この、"無"の時間。
ハサミの音と、わすがに聞こえるBGM。
すると、人はどういう行動にでるか知ってるいるだろうか。
実は、これには実験が行われており、その結果によると、人は目をつむるそうだ。
なぜ、目をつむるかというと、それは目の前が鏡だからである。
目の前が鏡だと、なぜ目をつむるのか。
それは、目の前の鏡を見続けるのは、はたからみて不気味だし、自分を見続けるのは変な気分にもなる。
そして、人は目のやり場に困り目をつむるのだ。
眠くもないのに目をつむる辛さと、気まずさから逃げる自分の弱さの2つの感情が同時に心を支配しつつも、この場から離れることが出来ないジレンマ。
ジレンマという言葉は、この状況から生まれたのではないかとさえ感じる。
そして「はよ髪切り終わらんかい」と切に願う。
※補足するが、上記の実験は対象者1名(僕)でありサンプル数が非常に少ないため、実験の精度を向上する意味でも、このような感情を共感できたのであれば、是非、感想を聞かせて頂きたい。
こんな話を聞くと、あの気まずさをするくらいなら、美容院に行きたくない。もうバリカンでも買って一生坊主でもいいやと心に決めた若者も少なくないだろう。
こんな理由で、美容院に行かない若者が増えると、ナカノやギャツビー等の整髪剤メーカーに大打撃を与えてしまう。
では、ここでそんなメーカーの危機を救うべく、美容師との会話におけるテクニックを提案しよう。
これは、僕の経験からくるものであり、このテクニックを使用すれば美容師との会話が盛り上がるだけでなく、信頼感も生まれる。いや、それどころか北半球にいる人類全てに通用し、その汎用性はニベアともひけをとらない。
このテクニックについては、次回話そう。
少し眠くなってきた。
ではでは