① 北海道へ出張にいったら、もうそれは恋だ。
今回は、人生ではじめて北海道へ出張に行ったことについて書こうと思う。
まず、初めにことわっておきたいことがある。
それは、今回のタイトル「北海道へ出張にいったら、もうそれは恋だ。」と今回のブログの内容に一ミリも相関がないことについてだ。
これは先に謝罪をしておく。
しかし、なぜ、今回このようなタイトルにしたのか?
それは、ちょっとエモい文章表現をしてみてセンスある人間だと思われたかったからである。
まあ、タイトルがエモいか、エロいか、キモいかは読者の判断に委ねる。
てか、そもそも「エモい」を知らない時代遅れ野郎は、今すぐ女子高生を見習い、タピオカミルクティーの行列に並んだ方がいい。
私のタイトルがいけているかは別として、下記に私がグッときたLUMINEの広告コピーを紹介する。
今回のタイトルはこれから着想を得た。
「試着室で思い出したら、
本物の恋だと思う。」
…さあ、茶番は終わったので本題に入ろう。
人生初の出張に気分はあがっていた。
予定自体は月曜日にあったが、人生初の札幌を存分に満喫すべく土曜日には羽田空港を飛び立ち新千歳空港(札幌)へと向かった。
久しぶりの飛行機、いやCAにテンションは爆上がりだ。
新千歳空港が近づいてきた。窓から田んぼ、畑、森が一面に拡がっている。
東京のようなコンクリートジャングルとは全く違う。
眼前に拡がる生い茂った森を見て、北海道に来たという認識が強まった。
そういえば、「神は死んだ」といって死んで逝った哲学者ニーチェがこんな事を言っていた。
私は森を愛する。都会は住みにくい。そこには淫乱な者が多すぎる。
BY ニーチェ
なぜ、ここでニーチェの言葉を引用したのだろう?と、皆思っているだろう。
その通り。
今のところ、私にもわかっていない。意味などない。
強いていうならば、北海道の大自然がそうさせた。
そうこうしているうちに新千歳空港に着いた。
私は、予約していたホテルに向かうため、札幌駅まで電車に乗った。
乗ってびっくりしたことは、電車の座席間が異常に広いことだ。
どれくらい広いかというと、チワワだと6頭。イルカでいえば1匹だ。
途中、女性が1人乗車してきた。
すこし大がらな女性であった。
どれくらい大がらかでいうと、リンゴ(200g)でいえば40個。うまい棒(10g)でいえば8,000本だ。
その立派な体付きに、北海道に来たという現実を改めて認識し高揚した。
また、その女性は、首にチョーカーをつけていた。
首元の柔らかな肉がチョーカーに食い込んでいた。
一歩間違えれば拷問器具と捉えられても不思議でない。
そうこうしているうちに札幌駅に着いた。
電車をのりついで、ホテルのあるすすきのまで移動した。すすきのと言えば北海道一の歓楽街だ。
飲み屋から、キャバクラ、ラーメン、ジンギスカン、キャバクラ、すし、キャバクラ、なんでも揃っている。
すすきのの観光スポットといえば「ニッカウヰスキー 看板前」だ。写真がぼやけているのは私の愛嬌が故だ。温かい目で見守って頂きたい。
看板前には、多くの人で溢れていた。
日本人だけでなく、外国人もたくさんいた。
看板を背景に写真撮影する観光客、客引き行為を行うキャッチ、肩を組んで大声で笑うおっさん、高いヒールを履いて颯爽と歩く派手目なギャル。
すすきのだ。すすきのへ来た。
目の前に繰り広げられる光景に、すすきのへ来たという現実がたたきつけてくる。
とりあえず腹が減ったので、そこらへんにある小汚いラーメン屋に入った。
店内は15席程度のカウンター席で、壁には有名人のサインらしきものが一面に貼られていた。
席に座った。
目の前の厨房内には、首元がクタクタになった黒いTシャツの齢65くらいの大将がいた。
彼は、雑に僕の前に水を置いた。
手に取ったメニュー表は、表面が背油でコーティングされていた。
みずほらしい大将、雑な接客、とろみのかかったメニュー表。
これら全ては、この店のラーメンが旨いことを約束している。
僕は、味噌ラーメンを注文した。
「味噌一丁~」
大将のけだるそうな声が店内に染み渡る。
10分程して、味噌ラーメンが運ばれてきた。
とりあえず、写真を撮った。
写真を撮った理由は、記念に1枚撮っておこう。とかでなはく、
インスタグラムに投稿してインスタ映えを狙うためだ。
しかし、撮影した写真を見返すとどうも映えていない。
なぜだ??
昨今、若い女性の間でタピオカミルクティーたるものが流行っている。
茶色い液体に、具材が入っているという点では、タピオカミルクティーも味噌ラーメンと同じ概念にあるはずだ。
なぜ、味噌ラーメンは映えないんだ?
味噌ラーメンだってインスタ映えしてもいいんではないか。
もっと若い女性に愛されてもいいんではないか。
僕は、目の前の味噌ラーメンに同情を示した。
そんな、不毛なことを考えながら、僕はラーメンを口へ運んだ。
ずるずるっ
ううっまあぁぁ♡
続く
ではでは