basyouu’s diary

さあ、これからです。

女の子がそーいう気分になっている時がわからない

 

これは、僕が大学3年生の頃の話。

 

 

 

 

 

大学3年生の頃の僕は、いたって模範的な学生であった。なぜなら、学業に関する興味は一切なく、興味のほとんどは「女性にもてたい」という極めてシンプルで強力な感情で脳を支配していたからである。

 

 

そんな僕の大学時代の脳内はさておき

あるとき、僕の数少ない友人の知りあいの「シュウヘイ」に、たまたま合コンに誘われた。

もちろん行くと返答した。

 

 

シューヘイに誘われる際、合コンに来たかったら車を出して欲しいと言われた。まあ、嫌だったが、合コンには行きたいのでOKした。

 

ちなみに、シューヘイは、噂に聞く限り、スーパーモテ男とのこと。確かに、合コン中、シューヘイと女性が接する際の女性の反応を見るだけで、その実力が本物であることが分かった

 

合コンのメンバーについては、男は、シュウヘイ、シュウヘイの後輩、僕の3人。

女性陣は、看護系大学に通う女子大生の3人であった。年齢はみんな二十歳で、僕の1個下であった。

 

正直、当時の合コンの内容については、あまり覚えていないが、ジャルジャル後藤に似ています。と言ったのは、うっすら覚えている。

 

 

僕は、その合コン内でアヤカという子と仲良くなった。

アヤカは、普通の女子大生よりキャピキャピせず、かといって静かすぎもせず、適度に明るく、目がクリクリした子だった。

 

正直、すごいタイプという訳ではなかったけど、話すと普通に可愛いくて友達になりたいなって思った。

 

合コンも終わり、シュウヘイが二次会はカラオケ行こーぜと言った。

 

しかし、女性陣は、それに乗る気ではなく、帰りたいと言った。結局、解散となった。

 

 

そこで、僕とシューヘイで手分けして女の子を各々の家まで車送っていく事になった。

シューヘイの車には女の子2人が乗ることになった。

僕の車には、助手席にアヤカを乗せ、後ろにシューヘイの後輩を乗せた。

 

アヤカの家が遠かったため、まず後輩から送り、それからアヤカを送ることになった。アヤカは大学の近くで、一人暮らしをしているらしい。

 

 

後輩を送り、二人きりになった車内では、アヤカがバイト先の人にめっちゃぐいぐいこられるとか、最近の恋愛事情とか、そんな話をした。

 

 

恋愛偏差値32の僕にとっては、女子の恋愛感情は、現代アートを見てるかのように理解に苦しむものであるため、ほぼ「そうなんだ」と「大変だね」という2つのワードで会話を持たせた。

 

 

そして、向こうがお酒に酔っているのか、夜のドライブのせいか、僕の「そうなんだ」のせいか分からないが、アヤカはとてもリラックスした様子で沢山話をしてくれた。

 

 

 

 

 

夜の12:00頃にアヤカの家に着いた。

 

 

 その場で、普通にバイバイするつもりだったが、僕のスマホの充電が切れていたので、充電器を貸してくれないかとお願いした。

 

アヤカは「わかったけど、部屋を片付けるから待ってて」と言った。

 

僕は、充電器を借りるだけだし、部屋が汚くても別に気にしない。とか、思いながら車内で待つことになった。

 

15分後くらいして、アヤカが「入っていいよ~」と言ってきた。

 

充電するのに部屋を片付けないといけないほど、物が散乱しているのかと思った。

 

家に入ると、15分で掃除したわりにはかなり、いや、めっちゃ綺麗じゃんって思った。

 

 

 

さっそく充電器を借りて充電をした。アヤカが「何か飲む?牛乳ならあるけど笑」と言った。

 

 

僕は、「深夜に牛乳飲むとか、成長期の中学生でもあるまいし」とは言わず、普通にいらないと言って断った。

 

 

僕は、疲れていたので、リビングの椅子に座って眠る態勢につこうとしていた。

 

アヤカは合コン時の服装のままベッドにちょこんと座って、下を向いていた。

 

僕は、シャワー浴びたり、パジャマに着替えればいいじゃんとか思いつつ、眠りについた。

 

20~30分して目を開けると、アヤカも疲れていたらしく、ベッドに横たわっていた。

 

僕は、「充電器ありがとう、そろそろ帰るね」と言った。アヤカは外に出て、お見送りをしてくれた。

「今度、ご飯でも行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌日、学校にいつもどおり学校に行った。

 

 

そして、シューヘイから衝撃の言葉を頂いた。

 

「アヤカちゃん怒っているよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁっつ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Why?」と「What's?」の二つの感情が入り乱れて突如「ふぁっつ?」が口から飛び出した。

 

僕の21年間の人生で一度たりとも口にしたことがない「ふぁっつ?」

 

21年間、余の辞書に「ふぁっつ」の文字はない。と頑なに信じていたのに確かに存在した「ふぁっつ」

 

「ファック」や「ファックス」は耳にしたことあるが、今まで聞いたこともない「ふぁっつ」

 

ふぁっつって何やねんと、僕は冷静さを失っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヤカちゃんが怒っているよ」

 

「ふぁっつ?」

 

「家入ったらお前、ヤれよ。女の子だって期待するやろ」

 

 

 

シューヘイ曰く、アヤカからその後連絡が来たらしい。そして、アヤカは、正直そーいう展開になるのを期待していたのに、何もしてこなかったとか、ないわ。とのこと。

 

 

「え。そういうもんなの?」

 

 

 

 

 

 

確かに、よくよく考えてみれば、合コンで会ったその日に、女の子の家に入るというのは、かなりの好シチュエーションだ。

 

女の子にとっても、彼氏がいない一人暮らしは確かに淋しいのかもしれない。

 

そして、たまたまよく話を聞いてくれる相手に、しかもお酒も入っているとなると、そういう感情に陥いることだってあり得なくはない。

 

また、深夜12:00にアヤカが突如勧めてきた牛乳。ジャパネット高田でさえ、深夜に牛乳は押し売りしない。

ということは、あの牛乳も何らかの性のメタファーだったのか。

 

 

僕はシューヘイに言われて、ビッグチャンスを逃したことに気づいた。

 

 

 

しかし、当時鈍感なこの男は「やった、これで充電ができる」という一途な感情で、彼女の家にどさくさとあがった。

 

 

 

 

 

その後、アヤカをご飯に誘ったが何かと理由をつけられ結局は行けなかった。

 

 

 

僕はこの出来事をきっかけに、1つの教訓を得た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「女子が牛乳を勧めるのは、セックスアピールである」

 

 

 

 

ではでは