①半年ぶりに合コンにいったが、不甲斐ない結果に終わったため一部始終をしたためたい(序章)
先週の日曜日。
僕は、久し振りに、合コンに行った。
3日ほど前に会社の同僚から、
「合コンどう?」と突然のLINEがきた。
僕は、0.0003秒による熟考の末、
「いく♡」と返信した。久し振りの合コンということもあり、私は期待で頭と股間を膨らませていた。
ここで気になるのは、対戦相手だ。
戦に勝つには、対戦相手にあった戦略が必要だ。ポケモンでいうなら、火タイプには水タイプ。草タイプなら雷タイプと、相手にあわせてモンスターを繰り出す必要がある。
対戦相手は保育士。
保育士は、普段「幼稚な子供」としか接しない。
とすると、自ずと戦略が決まる。
保育士にささるのは、「アダルトな紳士」だ。
戦略が決まった。
僕は、残りの3日間で紳士になろうと考えた。
しかし、ここで疑問が浮かぶ。
そもそも「紳士」とは何だ。ジェントルメンのことか。いや、ジェントルマン?
恐らく、紳士とは、頭脳明晰で仕事に対しても誠実な責任感で臨む。さらに、クールでオールバックで上質なスーツに身を包み、小物にもこだわる。モンブランの万年筆に、腕時計は質実剛健なセイコーか、伝統的なIWCだろう。趣味はきっとコーヒーと煙草にクラシック音楽だ。そして、孤独を愛す。
僕は、紳士の全体像を大体つかめたところで、最もインスタントに紳士になれる方法を実行することにした。
皆さまも分かると思うが、内面を変えるよりは外面を変える方が手っ取り早い。
ベストは、髪を切って上質なスーツでも買うことだが、残念ながら美容院には、先々週くらいに行ったし、スーツは高いから無理だ。
だとすると、小物だ。一番安上がりで紳士になれそうだ。
僕は土曜日、最速で紳士になるために、鼻息荒く池袋のLOFTへ足を運んだ。
続く。