basyouu’s diary

さあ、これからです。

紀行文「高円寺」

先週の休日、高円寺で開催されていた「熱汁祭」に行った。

 

 
f:id:basyouu:20180219233047j:image

どんな、祭りかというと、高円寺の各店舗が自慢の熱汁料理を振る舞うお祭りとのこと。

 

いろんな熱汁があり、例えば、スープカレー、カキのクリームシチュー、麻婆スープ、等12種類あった。

 
f:id:basyouu:20180219233101j:image

当日は、空は青く、熱い汁であれば、なんでも上手く感じれるくらいの寒さ。周りを見渡せば、9割以上は、カップルと家族連れであった

 

大量の握られた両手を見ながら、バショウは両手に熱汁祭のパンフレットを握りしめる。

 

 

「狙いは、決まった。」

 

 

まず、牛スジの辛煮込み


f:id:basyouu:20180219222226j:image

 

牛スジは、10時間煮込んでおり、とろっとろの食感。牛スジ特有の、あの、ゼラチン状の部分がたまらない。

そして、上に乗っている白ネギ。

ネギ特有の辛味と、細く切ってある食感が辛いスープにあう。

 

スープは、辛すぎず、旨味もある。何度でも食べたくなる味。

 

 

食べている間、先ほどまであれほど聞こえていた、カップルの会話。子供の声。店主の客引きの声は、一切聞こえなかった。

 

 

お次は、山形の芋煮

 


f:id:basyouu:20180219222641j:image

 ここで、改めて言うまでもないが、一応、我が師の松尾芭蕉について紹介する。

先生は、江戸時代の俳人であり出身は三重県である。

実は、「芭蕉」という名前は本名でなく、本名は「宗房(むねふさ)」という。

恐らくまわりからムネリンと呼ばれていたろう。

 

 

先生は、日本全国を旅して、俳句を書く事を生業とした。山形で書いた句として、有名なのは、「五月雨を集めて早し最上川」だろう。

 

 

そして、先生は俳人、旅人という職業柄、各地の美味しい料理に、精通している。

 

 

しかし、現代のバショウ、あまり旅行をしない。行き先は基本、新宿。各地の料理にも詳しくない。強いていうなら、都内のパン屋には詳しい。

そんなわけで当然、山形の芋煮など食べたことはない。

 

 

 

店員さんが、ホットコーヒーを、入れるにはやや大きすぎるくらいの紙カップに、熱々の芋煮を注ぐ。

 

 

一口食べる。

 

ふーーっと深いため息がでる。

 

うまい。

 

里芋は、ホクホクで特有の粘りけがあった。

急に、一口で喰らいたい衝動に駆られた。

 

 

コイツ(里芋)を食ってやろう。

パクッ

 

 

気づいたら、口の中にあったはずの"コイツ"は、バショウの歯形が、1センチほどくいこまれた状態で、紙コップの中にあった。

 

 

 

まあ、総合的に満足のいく旅であった。

せっかくだし旅の思い出に、一句詠もう。

 

 

 

 

 

「高円寺カップル多いが汁旨し」

 

 

 

ではては